つみほ スレスレなるままに

現実と非現実の境目をふらふらと往き来するかのような日常の記録

駅に到着したのにドアが開かず降りられない事件

2021/4/7の晩、22:30〜34頃に梅田駅に到着した新大阪行き大阪メトロ御堂筋線の電車。ほぼ定刻どおりに駅に到着したにもかかわらず、ドアが開かず乗客が電車を降りられない事件が発生しました。

普通ならすんなりと開くはずのドアが開かないことで、数名の乗客はなんとか手で開けようとしますが、その電車のドアは最近流行りの出っ張り部分が少ないフラットタイプだったこともあって、なんともならない状態。

何がどうしたのだろうと互いに顔を見合わせる乗客たち。

そのときドア間際に立っていた僕は気づいてしまった。たぶんこれが原因だろうという異変に!!

 

近頃は、線路内への転落防止対策としてホームの際に柵を設ける駅が増えています。電車が到着するまでは閉じていて、到着し電車が完全に停止すると徐ろに開きます。電車のドアが開くタイミングに合わせて少しだけ早く開きますよね。実に巧妙というか絶妙のタイミングで開きます。

これ実は、電車の車掌さんがうまくタイミングを合わせてるというわけではなく、電車のドアの開閉の指令に合わせて、柵のほうが自動開閉しているんです。柵が閉じるほうは、電車のドアが完全に閉じたことを確認してから作動するので、駆け込み乗車をした人が電車と柵の間に挟まれて取り残される可能性はかなり低いと言われています。(もちろんゼロではありませんが。)

ただ柵のトビラが、電車のドアが開くタイミングに連動して自動で開くためには幾つかの条件があります。その一つが、電車の停止位置です。もっと具体的に言うなら、電車のドアの中心位置(両側に開く2枚トビラの場合はその合わせ位置)と、柵のトビラの中心位置がほぼ一致していることです。

柵の開口部(間口)の幅は、電車のドアの開閉幅よりはやや広めに取られています。でも電車の停止位置によっては、電車のドアの開閉口が柵の開口部の端にけられてしまい、乗客が乗り降りする際に怪我をしてしまうかのうせいがあります。

これを避けるために、電車のドアの開閉口が柵の開口部内に収まらない位置に電車が停止すると、電車のドアと柵のトビラが連動しないようになっているのです。

単に連動しないだけでなく、柵のトビラが開かないことで間接的に電車のドアが開かないようになっています。

今回の事件はまさにこれが原因です。

暫く経過後、車内放送にて停止位置の調整をする旨案内がありました。

そしてほんの10〜20センチほどですが電車が動いて停車。これにより連動性が回復して見事、電車のドアは開き、乗客も無事に梅田駅に降りることができました。

もちろん僕も。(^^)