つみほ スレスレなるままに

現実と非現実の境目をふらふらと往き来するかのような日常の記録

液タブが欲しいけど予算がない人にオススメな代替手段があったりする件

液タブ、いわゆる液晶ペンタブレットが欲しい。

別に絵描きの仕事をしているわけじゃないし、日頃から絵を描いてるわけでもないんだけど、それでも欲しいものは欲しいのだ。

実を言うと、液タブが欲しい!!と思ったのは、つい最近のことではなくて、かれこれ30年以上も前からずっと憧れていた。

いつかは液タブを手に入れて、スラスラと絵が描けるようになりたいものだとずっと思っていた。

今でこそ液タブは随分と安くなって、少し頑張れば(サイズに不満を言わなければ)手が届くくらいの価格になったけれど、液タブが欲しいなあという想いを抱き始めた頃はまだ滅茶苦茶に高価で、本当にプロのイラストレーターとかが仕事で使うもの、大きな会社の事務所に一台か二台置いてあればしめたもの、、ってくらいの存在、プロでもなんでもない僕には、まさに高嶺の花だった。

そんな、手の届かない高嶺の花だった液タブが、手の届く場所におりてきたのは確かだし嬉しいことに間違いはないのだが、その一方で、じゃあなぜ、まだ手に入れていないの??って、思わないか?

その辺りの事情ってやつを、今回少し書いてみようと思う。

液タブを取り巻く諸事情

1. 実は安くなっていない液タブ

かつて、その価格帯から僕にとっても、またプロのイラストレータにとっても高嶺の花だった液タブが随分と安くなって手が届くくらいになってきた。

安かろう悪かろう、というシロモノばかりではなく、そこそこ使えるものも中にはあるという情況ではあるのだが、フタを開けてみると一概に安くなった、とは言えない事情があったりする。

実を言うと、昔僕が「高価すぎて手が出せない」と思った液タブは、今もなお高価すぎて手が出せないのだ。

もちろん当時と今とではシリーズの名称も内容も変わっている。

おそらくその当時の液タブが売られているとしたら、とんでもなく安くなっていて買えるだろうとは思うんだけど、実際にはそんな旧機種が売られているはずはない。

つまり、時代の変化に伴ってパソコンの性能がアップしたのと同様に、液タブも進化してより高性能・高機能なものに変わって来た。

以前に比べれば、液タブ内部に使われている部品が高集積化し低価格化した結果、完成した製品としては確かに安くなったのかもしれない。

けれど、少々穿った見方かもしれないが、市場の拡大や物価の変動などとの兼ね合いもあって、相対的に「安くなった」と感じているだけにすぎないとも言えるのだ。

2. 液タブのメリットとデメリット

ところで、液タブのメリットって何かわかるだろうか。

液タブを使う最大のメリットは「ペンを使って描いたものを、リアルタイムで見られる」という点、これに尽きると思う。

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ペンタブ、液タブってこんな感じ

液タブ同様にペンを使って絵が描けるツールとして、ペンタブレットがある。

ペンタブレットもペンを使って絵を描くのだが、ペンを走らせる場所は板状のタブレット座面の上、一方、描いた絵が表示されるのはパソコンの画面。

違いがわかるだろうか?

ペンタブレットで絵を描くときは、パソコンの画面を見ながら手を動かすのだが、その手に握っているペンは見れない。画用紙に風景画を描くとき、画用紙(自分が描いている絵)を見ないで風景を見ているようなもの、だと言えば少しは感じが掴めるだろうか。

逆に、液タブのデメリットは何か。

これについては実をいうと、以前の液タブと今の液タブでは機能が随分と違っているようなので確かなことは言えないのだが、以前の液タブでは絵を描くことに特化されているようなところがあり、ペンタブレットのように「マウス代わりに使う」ことはできなかった。

加えて、通常のペンタブレットは入力デバイスとしての機能を一通りカバーしていたため使用するソフトウェアに制約はなかったが、液タブの場合は対応するソフトウェアに制限があるようだ。

PhotoshopやIllustratorに代表される「お絵描き」ツールには対応しても、一般的なソフト、例えばExcelのような表計算ソフトなどには対応していない。

つまり、ペンタブレットはマウスに代わる入力デバイスとして使用できるが、液タブでは代用できないということ。

3. それでも液タブが欲しい人へのオススメ

僕は入力デバイスとしてのマウスに不満があるわけではないので、マウスの代わりにペンタブレットを使う習慣はないし、世の中にいる多くのペンタブレットのユーザたちもマウスの代わりとして使っている訳ではないだろう。

ということは、ペンタブレットで十分満足していたり、あるいはパソコンで絵を描くことに興味がないとか、そういう人たちに敢えて液タブを勧めようとは思わない。

けれど僕と同じように、ペンタブレットで絵を描くのは難しくて挫折したり、液タブはまだ高くて手が出せないとか考えて二の足を踏んでいる人も多いんじゃないかと思う。

単に価格だけのことではなくて、日常的に絵を描いているとか、仕事で絵を描く機会があるという場合でなければ、ただの憧れみたいなものだけでは、買ったはいいが使わない、押入れで眠っている、宝の持ち腐れ、、なんてことになり兼ねないので、そのリスクを考えてしまって手が出せない、、という人もいると思うんだ。

実際僕もそう、ペンタブレットがそのいい例〜(笑)。。

そんな人たちに、実はちょっとオススメな話があるんだけど、聞いてみたくない?

4. 代替手段と使い勝手

煽っといて申し訳ないんだけど、このオススメの話ってMacユーザ限定なんだ。

Windowsを使っている人もいる、というよりむしろWindowsユーザの方が多いかも知れないって思うし、そっち系のパソコンを使っている人向けの代替手段もきっとあるはずだと思う。

でも昔から、Macはクリエイティブ用途向き、Windowsは事務用途向き、っていうイメージがあるし、何より僕自身がMacユーザってことで、Windowsユーザ向けの代替手段を見つけても、それを検証したりできるわけじゃないから、気軽にオススメとかできない(したくない)んだよね。

で、今回オススメする代替手段は「Astropad」というアプリ。

これをiPadに入れて液タブの代わりにしちゃうという方法だ。

ヤフーとかグーグルで「液タブ Astropad」って検索したら、それこそもうイヤってくらいたくさん情報が出てくる。

きっとポビュラーな方法なんだろうな、、って思ったけど、イマイチ僕が知りたい情報が網羅されてない感じ。

もしかしたら僕と同じように感じて、結局そこから先に進めてないって人がいるかも知れないので、これからちょっと検証してみようかなって思ってたりする。