ごく普通の液タブが欲しいと思っていました。。
でも、結構値段がします。
最近は、中華製の液タブなども出回って来ていて、仕様だけを見てるとIPS液晶を使っていたりコントラスト比もかなり高かったり、ペンや表示の分解能も高い。
その割に価格は低く抑えられていて、非常に魅力的な商品だったりします。
どれくらいの価格かというと、ぱっと見似たような性能・機能を持った液タブで比較した場合、国産の液タブの2〜3割程度の金額で買えちゃうものもあります。
2〜3割引きじゃないですよ!!
言わば7〜8割引きくらいの金額で買えちゃうんです!!
思わず、本当?って叫んで、衝動買いしちゃいそうになりましたよ。
でもね、本当の本当に性能や機能が同等でこれだけの価格差があったら、いくら国産製品を愛してやまない人や中国叩きが趣味みたいな人でも、中華製を買うでしょう。
昔から使っているから、、って使い続けてる人も、使ってる液タブが壊れて買い替えが必要になったら、気持ちが揺らぐと思うのです。
けどそんな話は聞いたことがありません。
相変わらず国産液タブメーカーの躍進はとどまるところを知らないし、いやむしろシェアを拡大している印象さえあります。たぶんどこかに嘘があって、ユーザの多くがそれに気付いているか、あるいは耐久性が非常に悪くてプロユースには使えないとか、何か理由があるのでしょう。
iPad液タブ化のキッカケ
そうした背景から結局のところ、ちゃんとした使える液タブにはやはり結構いいお値段がついていて、そう易々と手に入れられるものではありません。
一方で、今や生活必需品になってしまったスマホと同様に、タブレットもPCより手軽な情報端末としてかなり普及しています。
通信回線を提供するキャリア各社が、スマホとの抱き合わせ、もとい、2台持ち戦略を展開した結果、特に必要があるわけじゃないけどタブレット持ってます、的なユーザが街にも山にも溢れています。実は私もその一人でして、大方の予想どおり、あるけど使ってないタブレット(iPad mini)が所在なげに放置されていました。
ある日、スマホにスタイラスで手書きメモをしていたとき、スタイラスとタブレットって、まるで液タブみたいだな、、と思ったのです。なにげなく、つぶやきくらいのささやかな思いつきでした。
そしてそういう視点で探してみると、意外とたくさん見つかりました。でもその殆どはタブレットでお絵描きができるっていう、言わば当たり前の話。iPadを液タブにするっていうのとは違っていました。
ついに見つけたホンマもん
わざわざPCに繋がなくても、iPad単独でお絵描きできるならそれでいいじゃん、なんで液タブにこだわる必要があるわけ?
って言う人、口には出さずともそんな風に考える人は多いと思うんです。
でもそれじゃダメなんですよ、iPadに入れたお絵描きアプリを起動してそこでお絵描きする、それじゃあ意味がないのです。
なぜかというと、iPadに入れたお絵描きアプリを使いたい訳ではないからです。使いたいお絵描きソフトを使うことが、大前提なのです。そして残念なことに、使いたいお絵描きソフトは、iPadアプリにはないのです。あれば、それに越したことはないと思うんですけどね。
そうして漸く見つけたのが「Astropad」でした。
Astropadについては前の記事で何度か書いているので、興味があれば読んでみてください。
Astropadには制約があった
ようやく見つけた、iPad液タブ化のホンマもんアプリですが、このAstropadにはMacでしか使えない、という制約があります。PC側にインストールするソフトがMac用しか用意されていないのです。ということはつまり、、
Windowsユーザは、Astropadの恩恵を受けられません。
もっとも、Windowsユーザが、iPadを液タブ化したいと思うか?そこまでして、絵を描きたいと思うか?という根本的なギモンはあるのですが。。
でも、SAIなどに代表される水彩画ソフトや、イラスト、漫画などを描ける『Clip Studio』など、Windowsで動く、あるいはWindowsでしか動かないソフトなどもあるので、まったくニーズがないということはないと思います。
Windowsで擬似的にiPadを液タブ化
もっと直接的にiPadを液タブ化する方法があるはずですが、ここではかなり擬似的に液タブ化する方法を紹介します。
というよりむしろ液タブ化の範疇を飛び抜けていて、液タブとしても使えるよ、、という感じです。
その方法とは、、、「Anydesk」というアプリを使います。
「Anydesk」はひとことで言うと、リモートソフトです。
Windows標準のリモートデスクトップに似たソフトと言えば分かりやすいかな。。
ネットを介して他のPCを意のままにコントロールできるソフトで、PC操作に慣れていない人に教えたり、設定を代行したりするときに使われます。
「Anydesk」はリモートデスクトップより適用範囲が広く、MacでもWindowsでも、そしてiPhoneやiPadでも使えるのです。
これを使うと、相手側(Windows PC)の画面を自分側(iPad)の画面に映し出すことができます。ソフトを起動したり使うこともできます。
つまり、iPadからWindowsを操作できるので、かなり擬似的ではありますが、iPadからWindows PC上のお絵描きソフトを使うことができる(=iPadを液タブ化できる)というわけです。