つみほ スレスレなるままに

現実と非現実の境目をふらふらと往き来するかのような日常の記録

液タブってなに?何が凄いの?何ができるの?っていうギモンに答えてみるぞ

液タブについて

液タブとは、液晶ペンタブレットの略称なのだが、描画データ入力においてこれほど便利なツールはない。

今回はこの液タブに焦点を当てて、その魅力に迫りたい。

1. ペンタブレットとは

ペンタブレットは、タブレットと呼ばれる座面デバイスとペンもしくはマウスで構成された入力用デバイスであり、主として描画情報の入力に使用される。

最近は、Apple社のiPadやAmazonのKindleなどのタブレットPCが普及している関係で、ペンタブレットをペン付きのタブレットPCと勘違いしている人も多いらしいが、それとは似て非なるものである。

 

2. 液タブとは

冒頭でも書いたが、液タブとは液晶ペンタブレット、もしくは液晶タブレットとも呼ばれる入力用デバイスで、ペンタブレットの座面部分が液晶モニタになったような形態をしている。

 

3. 液タブとペンタブレットの違い

液タブとペンタブレットの違いは、ペンを走らせる場所(座面)が液晶モニタになっているか、ただの座標板かということ。

液タブは、ペンを走らせた軌跡がそのまま液晶モニタに表示される(描いた絵をその場で確認できる)のだが、ペンタブレットの場合はペンの軌跡は座標軸上の移動データとして記録されPCに送られて初めてモニタに「絵」として表示される。

普通のペンタブレットでも、描いた絵をPCのモニタ上で確認することはもちろんできるのだが、絵を描く場所とその内容というか出来栄えを見られる場所が離れている状況下では、なかなか思うように絵が描けなかったりする。

 

4. 液タブの魅力

液タブの魅力と言えば、描いたものをその場で確認できる点にある。

紙に絵を描くのと同様に、描いている過程も描いた内容もその場で確認でき、更には修正や一時保存などもできる。そう、紙に描くのと同じ感覚、直感的な方法で描画できるというのが、液タブの最大の魅力と言えるのだ。

実際、これまで様々なペンタブレットを使ってみたが、結局のところ予め描くものが決まっていて下書きがあるような場合、つまり既に絵柄が決まっていてあとはそれをなぞり書きするとかトレースするときには、まだ使いようがあるのだが、全く何の準備もなくいきなり描き始めるような場合は全くお手上げだったりする。

何しろ、最初に描いた絵の終点位置さえ手探りなのだから。

もちろん何を描くのか、何の目的で描くのかによっては、普通のペンタブレットで十分な場合もあるかもしれない。

 

5. 液タブではできないこと

普通のペンタブレットでできることは液タブでほとんどできてしまうのだが、ペンタブレットとは違い、液タブは液タブ自体の機能や性能に依存するところが大きいので、制限が掛かってしまうことがある。

ペンタプレットはPCの入力デバイスとして機能するので、マウスの代わりになるものも多い。

対して液タブは、描画に特化した入力デバイスなので、マウスの代わりにはならないし、対応するアプリやソフトにも制限があるということだ。

 

6. 液タブは描画専用のツール

ペンタブレットを使っている人すべてに液タブをオススメできないのはそういう訳だが、描画に限定した場合は話が変わる。

正直言って、ペンタブレットで描画するのは非効率以外の何者でもないと思う。

むろん先に書いたように、ある程度限定した用途には使えるから、マウスその他の入力デバイスとペンタブレットをいちいち切り替えて使うのは面倒だと考える人には良いかもしれない。

実際私は、かなり以前の製品だが、ワコムのペンタブレットを主にマウスの座面として使用している。

このペンタブレットにはマウスが同梱されていて、タブレット座面の範囲のみになるがマウスが使える。

ペンで操作するのに慣れている人、マウスで操作するのに慣れている人がいるので、その両方に対応するために作られたラインナップだと認識している。

 

7. 液タブの商品構成

さて液タブを含むペンタブレットについて、国内で最も使われているものと言えばワコムのペンタプレットシリーズだと思う。

座面サイズや用途によって様々なバリエーションがあり、中には簡単な描画ソフトが同梱されていてペンタプレットを入手すると同時に使い始めることができるものもある。

同梱のお絵描きソフトも、以前のような簡易版、お試し版ではなく、SAIのような本格的なソフトや、あるいはコミック制作に特化した専用ソフトのライセンスが提供されていたりと、かなり囲い込み戦略的の色が濃い。