つみほ スレスレなるままに

現実と非現実の境目をふらふらと往き来するかのような日常の記録

竹田城跡から立雲峡へ〜お土産に迷ったら岩津ねぎの佃煮

竹田城跡から下山して山城の郷にたどり着いたときには陽がかなり昇っていて、気温も35度近くになっていました。

流石に暑いのでカキ氷かアイスを食べようと土産物屋さんの店舗内に入りましたが、生憎それらは外に面した出店のような場所でしか売ってません。

さてカキ氷にするかソフトクリームにするか、しばらく悩みましたが、カキ氷はどこにでもあるようなミツしか種類がなく、練乳がけもなかったので諦めてソフトクリームにしました。

土産物屋さんと資料館の間にちょっとした日陰の休憩所があり、吹き抜ける風が涼しい。息子がそこでソフトクリームを食べてる間に、私は土産物屋さんに入り何かいいものがないかと物色しました。

そこら辺りは、甘くて美味しい岩津ねぎという種類のねぎの産地らしく、岩津ねぎを使った郷土料理や佃煮、スナック菓子などが所狭しと並んでいました。特に瓶詰めの佃煮や、同じく名産の但馬牛を使った肉味噌など、いずれもアツアツごはんと共に食すと美味そうなものがいっぱいあります。

 

初日の晩は宿泊先で晩ご飯の設定がなく、どこかで適当に食事をしてから宿入りの予定だったため、どこで食事を摂るにしても何かアクセントがあるといいなあと思っていました。ちょうどいいのでここで、何か佃煮のようなものを買って行こうと思いました。

でも、、、こんだけ種類があると選ぶのも一苦労、当たり外れもありそうです。せっかく買うのだから、外れをひくはイヤだなと思いまして、思い切ってその店の店員さんに、

この中で一番アツアツのごはんに合うオススメはどれですか?

と聞いてみました。

岩津ねぎごはんダレ、です、、との即答!!

ほかの店員さんが、本当にいいの?責任重大だよ、いいの?、、みたいなこと言うてはりましたが、その店員さん全くぶれず、アツアツご飯と一緒に食べるならこれが間違いなしです、とのこと。有難く購入させて貰いました。。

 

ちなみにこの「岩津ねぎごはんダレ」は、結局この旅程中には活躍の場はなく、帰宅した日の遅い朝食にて初体験となった訳ですが、買って正解でした!!

味噌とも醤油ともどことなく似て非なる感じの味わい。系統的には、豚まんの具に近いかな。味はもう少し濃く、風味はもう少しアッサリしていて、でも鮮烈なピリリ感が食欲をそそります。

 

さて、岩津ねぎごはんダレをJAF会員特別割引適用で購入した際、会計の店員さんから立雲峡に行ったか尋ねられました。

例の、雲海の中に浮かぶ竹田城跡、の写真は当然のことながら竹田城跡の所在地では撮れません。竹田城跡と同じくらいの海抜があり雲海を臨める別の場所があるはず、なんです。実はそれが立雲峡という場所で、竹田城跡からクルマで10分圏内にある自然公園です。

立雲峡のことは、元々話には聞いておりましたが、今さら雲海が見られる訳でもないので予定から外していました。もちろん、雲海が見られるぞとなれば是が非でも行くつもりにはしていましたが。。。

店員さんの強いススメと、元の予定より早めに着いて時間的余裕があったことから、

それじゃあ、立雲峡に行ってみよう。。ということになりました。

 

立雲峡でも入り口で、保護のための協力金名目で入山料を求められました(汗)。

係の人に聞きたいこともあったので、普通に協力金名目の入山料を支払いました。

聞きたいことというのは、この立雲峡には3つの展望台があるのですが、そのうちのどの展望台から見るのが一番きれいに竹田城跡を見られるか、、ということです。

返ってきた回答は至極当たり前の内容でそりゃあ一番上の第1展望台です、、とのこと。聞けばこの第1展望台が、竹田城跡と高さがほぼ同じで雲海より上に位置するんだそうです。

第1展望台までは25分の道程です。意を決して、息子と二人で登り始めました。

 

ところで入り口の事務所の横に、登山者が山登りによく使う竹の棒が無造作に立てかけてありました。私と息子は特に気にせず登り始めましたが、のちにあれを借りておけば良かったと思いました。坂がキツい上に、階段の一段一段の高低差が半端なく大きい。そのため脚がすぐにガクガクになりました。

途中に、龍神の滝という小さな滝があったほかは、ただひたすら第1展望台を目指して歩きました。展望台と言っても火の見櫓のような建物があるわけではなく、二、三段の段状になった広場があるだけのことです。

ただ確かに、もし眼前に雲海が広がっていたら素晴らしい光景~雲海に浮かぶ天空の城という風情が楽しめるだろうな、と納得できる景色ではありました。

 

棒なしで苦労して下山した私たちは、再び入り口にいる係の人に、この辺りの郷土料理を楽しめる食事処はないか、を尋ねました。

この辺りの名物と言えば、筆頭はやはり但馬牛、ただここから一時間ほど東に行くと皿そばで有名な出石がある、と教えてくれました。

 

実は息子と、昼ご飯にはキリリと冷えたざる蕎麦を食べたいね、、などと話していたので、この思いがけない情報は願ったり叶ったり。しかも、その係の人がよく利用するという美味しい店まで教えて貰いました。

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出石の皿そば屋『よしむら』

それから一時間ちょっとの後、私と息子は出石のよしむら、というおそばやさんに入りとても美味しいおそばをお腹いっぱいに食べました。