つみほ スレスレなるままに

現実と非現実の境目をふらふらと往き来するかのような日常の記録

伊吹山山頂からの下山ルートは幾つかあって、それぞれ違った景色がもれなくついてきます

伊吹山の山頂の一画に登山ルートの表示看板がありました。

これによると、先ほど私たちが登って来た砂利敷きのなだらかな登山道は、文字通り初心者向けの比較的勾配の緩やかな登山道であることが分かりました。傾斜がなだらかな分長い距離を歩く必要があるということです。

また、麓から伊吹山山頂に至るルートも含めると、登山ルートは全部で7、8ルートある模様ですが、そのうちの幾つかは先ごろの荒天によって閉鎖を余儀なくされているようです。

さて、これから伊吹山を下りる訳ですが、下りると言っても伊吹山ドライブウェイの山頂駐車場に下りなければなりません。その選択肢は3つあることが分かりました。

その一つは、登って来た道を引き返すこと。けれどもこの案は早々に二人の意見の一致をみて却下となりました。また別の一つは、途中までかなり傾斜のキツいルートを通りますが、その先は他のルートと合流します。

そういう訳で、最初から最後まで一貫して延びたルートのうち、傾斜がなだらかではなく比較的急勾配のため、木の階段が上から下まで敷設されていて中級者向け、とされているルートを選択しました。このルートを行けば、登るときに辿ったなだらかルートに比べ所要時間が半分となっていました。

 

実際このルートは終始、小さな丸太を組んだ階段の上を半ば飛び跳ねるようにして下りていきました。

おそらく登りのときは飛び跳ねて行くわけにもいかないだろうと思いますが、一段の高低差が小さいのと、踏み出したときの足の滑りがないぶん、効率よく小気味よく登っていけるんじゃないかと思います。

このルートの特徴は、時間的な要素もあるとは思いますが周りの景色がよく見えます。特に、周りに連なる山々やそこにかかる雲、ダイナミックな雲の流れなどはどれだけ見ていても飽きません。

また傾斜が強いせいか割と早い段階から、目的地である伊吹山ドライブウェイ山頂駐車場が見えるので、現在自分がどの辺りにいるのかが把握しやすいです。これはなかなか具合がよく、ともすれば単調になりがちな道行きに一種のイベンタリティ(進捗感覚)を与えてくれます。

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下山ルートから見た山頂駐車場

下りていて気づいたのですが、このルートとは反対向きに延びているコースがまた別途ありました。

ただそのルートは侵入禁止、つまり下山専用ルートのようです。今回辿った道行きとは全然違う、全くの反対方向に延びている道ということでなぜか酷く興味が惹かれます。

山頂に掲示されていた登山ルートを思い出しながら、そんなルートがあったっけ?!考えてみましたが、あったかどうか、あったとしてどんなルートだったか、結論から言えばよく分かりませんでした(汗)。

次回もしまた伊吹山に登る機会があったら確認してみようと思います。

 

ちなみにこのルートで山頂駐車場に下りると、駐車場の入り口付近に下り立ちます。そこはつまり、このルートで登るときの入り口になるわけですが、なだらかルートの入り口に比べて少々分かりづらく感じました。まして、殆どの人がなだらかルートのほう、駐車場の奥へ流れていくのに逆らって手前方向に進むのは勇気が要ります。

ですので、解決策を伝授しましょう!!

駐車場の奥のほうにレストハウスがあるのでクルマもできるだけ奥のほうに駐めたい心理が働くと思うのですが、それを敢えて無視して、駐車場の入り口に近いほうにクルマを駐めるのです。

そうすると、進む方向は他の人たちと同様になだらかルートの入り口方向になりますが、その途中に中級者コースへの入り口があるので、見つけやすいと思います。

 

山頂駐車場に戻ってきた私たちは、レストハウスのほうに向かいました。

ただ、何か食べたいとかいう欲求はないので、レストハウスの横に建っている展望台に登ってみることにしました。山の麓にある展望台から一体何が見えるのか、興味があったのです。

登ってみた感想は、うーむ。。。

特に何かが見えるっていうことはなく感動とかはありませんでした。

ただ、とても風が強く吹いていて涼しかったです。地上とは5メートルかせいぜい10メートルほのの高低差に過ぎないのに、こんなにも体感温度が違うものかと驚きました。

 

ひととおり伊吹山での目的は果たしたので、再びクルマでドライブウェイへ。

今度は逆向き、下山ルートです、、と言っても登りと同じ道を逆向きに進むだけなんですが。。

ただ、登りのときに結構な人だかりがあって立ち寄れなかった待避所がいくつかあり、そこからの景色はどんなだろうと興味があったので、一つ一つ立ち寄っては確認し、あるいは写真を撮りながら進みました。

実は登りのときに立ち寄った退避所の一つで、人だかりの人たちが皆、迷彩仕様のカメラとレンズで何かを撮っていました。近くの人に何を撮ってるのか聞いたら野鳥を撮ってるとのこと。

この辺りはタカだかワシだかの生息地らしいので、それを狙ってカメラを構えてるということでしょうか。ただ少なくとも私や息子が持ってるレベルの望遠レンズでは、鳥の姿影さえ捉えられませんでした。