迫る日没の時刻。かなりかっ飛ばしてクルマを走らせて、カスミから一路、シワガラの滝に向かいました。
ところが途中でまたもや悪い虫が。。。
余部(あまるべ)鉄橋という、JR鉄道線の一つの鉄橋に過ぎないのですが、天空の駅と呼ばれるほど高い場所にある駅が有名です。
シワガラの滝に向かう途中、息子が、そう言えば余部鉄橋ってどこだっけ?と言い出しました。
実は前回、猿壺の滝を目指して来たとき、移動途中で余部鉄橋と交差するはずだったのにいつの間にか通り過ぎていて(実は全然方向が違っていたんですが、、、)見逃してしまったのが心残りだったようです。
ナビで調べてみると、シワガラの滝に通じるルートから少しズレています。
時間的にも押していますし、こりゃ無理だよ〜と答えましたが、何度か押し問答をしたものの結局は立ち寄ることに(ヒィ〜)。。でも行ってみると「ガーン?!」なことがいっぱいありました。。
昭和生まれの私には、余部鉄橋(余部橋梁)といえば、山と山をつなぐ、かなり高い場所に架かる赤い鉄橋、というのが根強いイメージでした。
ところが現在の余部橋梁は白いコンクリート橋梁、、2010年に架け替えられていました。元々の馴染みのある赤い橋梁はその一部がモニュメントとして展示されているほか、橋梁を支えていた台(支柱?)も一部が保存されています。
更に、当時の駅とは若干位置が変わっているものの天空の駅は健在。全面ガラス張りの専用エレベータで無料で上ることができます。
実はこの新橋梁、旧橋梁からの架け替えということで、旧橋梁線に隣接して少しずらした場所に架けられていますので、線路をぶった切られた旧橋梁の端から新橋梁とその先のトンネルが見事に見通せます。
私は高所恐怖症なのでフェンスの近くには寄れませんでしたが、息子に聞いた限りでは足元が網目になっていて下界が見下ろせるようです(ヒィ〜)。
ちなみに当日は予定外の行動でここに来て、高所恐怖症を押して天空の駅に登ったのですが驚きが二つもありました。
一つは伯雲亭の朝風呂でいっしょになった人の一人が、これまたたまたまご家族でここに来られていたこと(写真右端のピンクの服を着た人です)。もう一つは、時間合わせをした訳でもないのに1時間に一本とも言われる低頻度で入線する列車に出くわしたこと。
どちらも、偶然が重なっただけ、というにはあまりに稀有な出来事でした。
思っても見なかった僥倖に恵まれ気をよくした私たちですが、時間は容赦なく過ぎていきます。
シワガラの滝に行って写真を撮る、それが可能な刻限は間近に迫っていました。
今度こそ本当に目的地を固定して、つまり一路、シワガラの滝を目掛けて急いで行くことを約束して余部橋梁を後にしたのでした。