つみほ スレスレなるままに

現実と非現実の境目をふらふらと往き来するかのような日常の記録

早朝露天風呂、美味しい朝ごはんでテンションアップ〜この勢いで猿壺の滝へ

伯雲亭に泊まった翌朝、早朝の露天風呂は気持ちよくて、このまま居着いちゃおうかなと思ったほどでした。

他にも家族連れが何組か宿泊されていたようですが、早朝の露天風呂で出会ったのは二人だけ。しかも、話しかけて答えが返って来たのは一人だけでした。旅の間くらいちょっと知り合いになっても良いんじゃないの〜とか思ったりもしましたが、まあ考え方は人それぞれですから。

それに私にしたって、旅先だからといって誰彼なしに声を掛けられるほどの度胸はありません。同じ宿に泊まり、早朝の時間に、気持ちの良い露天風呂という空間を共有したちょっとした仲間意識、、とでもいうような感覚で声を掛けたに過ぎないのですから。

 朝風呂でサッパリとした気分の後は、とても美味しい和の朝食に感動!!朝ごはんに湯豆腐という趣向は、驚きと感動を呼ぶのに十分でした。

 

さて、お世話になった御礼を女将さんに告げて伯雲亭を後にしたのは、当初の予定より30分ほど遅い時間でした。

 今日の目的地は、前回ナビの不調で道なき道に迷い込み時間がなくなってたどり着けなかった「猿壺の滝」と、この辺りでは比較的有名だけど、行き着き難さもピカイチで秘境の滝とも言われる「シワガラの滝」の二つの滝です。

 実は息子はこの日のために、一週間ほど前から何やらコソコソと小道具を買い揃えたりいろんな準備をしていたようなので、それらが写真にどんな効果を与えるのか、これも私の密かなお楽しみのひとつ。

そうそう、もう一つ目的地がありました

山陰海岸ジオパークという、言わば風光明媚な自然公園の総称なんですが、これに属する様々な観光スポットが香住町辺りから鳥取砂丘の辺り、、日本海に面した海岸線に点在しています。

そのうちの一つ、香住町の港に「カスミ海上GEOタクシー」という短時間の船旅ツアーがありまして、海上からジオパークの絶景を見ることができるらしいです。

ツアーの内容は、選択した船とツアー時間や潮の状態によって船長さんが毎回セッティングしてくれるし、ある程度ならお客の希望も聞いてくれるという、ヒジョーに有難いお話。これは是非にも体験しなければ、、ということで急遽前日に予約を入れたのでした。

滝の写真を撮る所要時間と移動に掛かる時間、昼食の時間を考慮して、予約時刻は午後1時にしました。この予約時刻が後でとんでもない事態を呼ぶことになる訳ですが。。。

 

宿から最初の目的地である猿壺の滝までは、クルマで1時間ほどの道のりです。

前回は、その順当な行き方で向かう道が通行止めになっているというガセネタで、狂ったナビが道なき道を表示したものだから堪りません。少しでも地の利があればまだしも、全くお初の場所ではカンが働くはずもなく、ジムニーのようなオフロード対応車でもどうだか、ってくらいの道を進み、最終的に目的地到達を諦めたという苦い経験があります。

今回は事前に地元に連絡をして、その順当な行き方の道がちゃんと通れるようになっていることを確認済。それでもナビは前回同様に、その道は通行止めだと主張し、通れない通りようのないケモノ道を表示しています。

こりゃナビには頼れないな。。

そこで登場するのがグーグルマップ、信用ならない情報で煙に巻かれることが多いので私自身はあまり使わないのですが、息子はかなり気軽に使っている様子。試しに経路検索してみると、見事に順当な道行きを表示してくれました。

 

途中休憩をしながらの道行きでしたが、猿壺の滝に来る人たちのために用意された駐車場まではさほど時間が掛からず10時前に到着。ところが、ここからが大変でした。

まず、どこから入るのかが分からず方々を探し回りました。

やっと入り口らしい場所を見つけて滝場に降りて行ったのですが、今度は川の流れに行手を阻まれ後退を余儀なくされました。一旦クルマに戻り、シワガラの滝対策用に持って来ていた長ぐつに履き替えて、三度目の挑戦。

漸く渓流を踏破して猿壺の滝に到達しました。

 

水量が若干少なくなった感はあるものの、傘状にせり出した岩間からこぼれ落ちてくる滝水は、なかなか素敵な光景でした。

滝壺は割と浅く平たいお盆のようです。岩間からの落水の奥には狭いながらも隙間があり、滝の落水を裏方から見ることもできます。

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水量少なめの猿壺の滝

と、息子が何やら小道具を取り出して辺りに設置

極め付けは、、、ブロンドの髪をなびかせながら麦わら帽子を被った不思議な人が出現

 

学校のイベント企画に使う写真を撮るのが目的らしいのですが、お世辞にも似合わない

下手を打つと、滝の静かな佇まいに対する冒瀆、、と言えるかもしれません

 

小道具のほうはそれなりに特殊な効果をもたらして、見ようによってはある種の工夫と言っても構わないかもしれないと思いました

 

変な人物には早々に退場願い、ふつうの写真撮影に戻りました