つみほ スレスレなるままに

現実と非現実の境目をふらふらと往き来するかのような日常の記録

バルーンようか(八鹿と書きます)からの帰り道、8頭の鹿に遭遇したのはただの偶然?

天文館への道はぐねぐねで、本当にこの道で合っているのか不安に苛まれながら進みました。そんな道を通っていったにもかかわらず、到着した場所は驚くほど市街地でした。。(笑)住宅街の一画に公園のような駐車場があり、一般車はここにクルマを駐めて坂道を上り天文館へ行くようでした。

 

とりあえずクルマを駐車場に駐めてヘッドライトを消しました。

真っ暗になるかなと期待したのですが、やはり住宅街だけのことはあって思ったより明るい~開放設定で星行きを撮るのには暗さが足りない感じ。いや、全体的には暗いんですが、街灯の明かりがピンポイントでスポット照明ばりに明るいのです。

昔の裸電球のような仄かな明かりではなく、いわゆる高輝度LEDの眼を刺すような明るさがあって、ちょうどフラッシュを焚いたような光の写り込みが心配なほどの明るさです。

ISO感度を高く設定しシャッタースピードを上げて瞬間で撮れば、もしかしたら影響を最小限に抑えられるかもしれませんが、ここでの目的は、開放インターバルで星行きを定点撮影することですから、言わば反対の設定をするんです。

そういう訳で、思ったよりここは適していないかも知れないと思いました。

更に言うと実はここは暗がりの中を、これでもかっ?!ってくらいうじゃうじゃと虫が飛び回っていました(汗)小さな光点のような星の道行きを撮るのに、レンズの前を大きな虫たちが横切るわけです。

これはちょっと無理じゃないかなと思い、息子にそう伝えようとしたら、、息子は息子でもう機材を片付け始めていました(苦笑)。。

 

あくまでも想像ですが、天文館はここから更に坂を登っていった先にあります。どれくらい登るのかは分かりませんが、この駐車場よりもかなり高い場所にあるんじゃないでしょうか。

駐車場は住宅街にあるので、虫がうじゃうじゃ飛び回るくらいには十分なだけの温度があるけれども、天文館は少なくとももう少しくらいは気温が低くて、虫がうじゃうじゃ飛び回るほどではない。

うーむ、私の希望的観測に過ぎないでしょうか。

息子が何枚かは試しに撮っていたみたいなので、また見せてもらうことにしましょう。

因みに私も単焦点の広角レンズで数枚撮ってみました。手ブレ補正がないので本来は三脚必須なんですが、流石にこの虫飛びの中に三脚を立ててカメラを放置しての撮影は、抵抗感以外何もありませんので手ブレ覚悟での撮影敢行。クルマに戻ってから結果を見てみましたが、かなり酷いものでした。。

 

長居をしても全然メリットがないし時間もかなり押しているので、星行きの撮影会はお開きにして今度こそ本当に家路につきました。

住宅街を横切る形で山を下りていくと、ヘッドライトの光芒の中に黒い小さな影が二つ浮かび上がりました。

リスかな?いや違う、タヌキだ!!

息子が叫んでカメラを構え何枚か撮ったようです。

 

更に下りていくといきなり、左手の茂みから鹿が飛び出してきました。それも立て続けに5頭!!もう大丈夫かな、、、と言った口から断続的にもう3頭。

もう大丈夫かな、もう大丈夫かな・・・???

暗がりの中、こちらのクルマに触れてケガしたら可愛そうですからね。ソロリソロリとクルマを進め、もう大丈夫そうだなというところで通常スピードに戻りました。

 

ちなみに天文館の愛称の「バルーンようか」ですが、「ようか」の部分は地名です。

漢字では八鹿と書くのだそうですが、クルマの前に飛び出して来た鹿の数と奇しくも一致していて驚きました。

 

そこからはもう何も考えずひたすら家路を急ぎましたが、とにかく疲れ果てていましたのでもはや眠眠打破も何の役にも立たず、却って気分が悪くなって来ました。

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眠眠打破は飲みすぎ注意

一眠り5分10分のつもりが30分以上眠りこけたりしながら、ただ一点、事故にだけは遭わないよう細心の注意を払いながら運転しました。

そして、、、 大方夜が明けるくらいの時間になってようやく我が家に着いたのでした

 

その日は息子も私も、食事を摂ることさえ忘れて泥のように眠りました。