つみほ スレスレなるままに

現実と非現実の境目をふらふらと往き来するかのような日常の記録

天然温泉のスパ銭は予想外に楽しかった〜名物の鶏ちゃん焼きはピリ辛で旨い、ゴハンがすすむ

てっきり天然温泉だと思ったのに、、、と少々がっかり気味の私に先輩がひと言、

ここも天然温泉だから。。

そうなんですよ、この六条温泉・喜多の湯というスパ銭(スーパー銭湯)は、近くの温泉から源泉を引いているとか温泉地から温泉水を仕入れてるとかそういうのでなく、敷地内から温泉が湧いている、文字どおり天然温泉なんです。

もっとも泉温は低く、加温はしているとのこと。

それじゃあ地下水を汲み上げて沸かしているだけじゃないの?って疑問に思いますよね。。でもそうではないんです。温泉か温泉じゃないかはしっかりと区別されている、温泉法っていう法律で定義されているらしいんです。

それによると温泉は「地中から湧出する温水、鉱水および水蒸気、その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)」なのだそうで、まずは湧出温度が25℃より高ければ自動的に温泉とされます。

次に湧出温度が25℃未満でも、硫黄や鉄、ラドンなど法律で規定されている成分が一定量以上含まれていれば鉱泉と呼ばれる温泉(鉱水、冷泉)たり得るというわけです。

温泉は火山国日本に住む日本人にとって馴染みのあるものだし愛してやまないものです。。癒しの素であり気力・体力の源であり、それさえあれば!!と考える人たちさえいる稀有な存在だからこそ、それを保護するために温泉法が制定されたのだそうです。

話を戻すと、この六条温泉はつまり、地中から湧出する冷泉ということになりまして、低温のままでは入浴に適さないために加温しているものの、しかしながら天然温泉との表示に偽りはないということです。

スパ銭なので、いわゆる温泉地のような風情はありませんが、まあ別段湯治に来たような訳でもないですし、一方で様々なアミューズメント施設が充実していたり、お食事処もあったりして短時間でも長時間でも楽しめる工夫がいっぱい。

さしづめ温泉のテーマパーク!(ここまでいくと、大袈裟すぎますかね)。

ここでの目的は食事と温泉(入浴)ですが、食後すぐにお風呂に入るのはあまり消化によろしくないと聞きますし、まずはお風呂だね、、ってことで温泉浴場に行きました。

浴場には大小二つの内風呂と変わり風呂、ガラス張りの引き戸を開けて外に出たところにこれまた二つの露天風呂と寝湯、壺湯がありました。

加温している温泉だから当たり前なのですが、源泉掛け流しの温泉風呂はありません。できたら、冷泉であることを生かして、源泉掛け流しの水風呂みたいなものを用意したら、それはそれで評判になるんじゃないか、、とも思いましたがどうでしょうね。

私は温泉、特に露天風呂が大好きで、こういうスパ銭の露天風呂でもゆったり首まで浸かり狭く切り取られたような空を見上げて「ほおっ」とする、その時間を大切に感じてしまう人間です。だから連れがいても、あまり時間を気にしないでゆっくり過ごしてしまいがち。

ただ今回は、後にまだいろんなイベントというか予定が残っていますし、あまり時間的余裕がないことも確かです。それで、かなり後ろ髪を引かれる思いを感じながら早々に風呂を出て体を洗い、再び少しだけ湯に浸かって脱衣場に向かいました。

驚くべきことに、私にとってはめちゃくちゃ短時間で切り上げたつもりが、息子はもうのぼせる寸前になっていたし、先輩に至っては、、、とっくに上がって休憩室でゴロ寝を決め込んでいました!!

息子の様子が少々ヤバめだったので、とりあえず休憩室へ移動し先輩を探しました。

先輩は半分寝ぼけたような声で、大丈夫?食事に行こうか?と声をかけてくれましたが、息子の様子をみて、少し休憩してから行こうということになりました。

少し涼しいめの休憩室で30分ほどゴロ寝をしていたら、どうやら息子も落ち着いたようで、お腹が空いた、、と耳打ちして来ました。それで先輩にも声をかけて、三人でお食事処に移動しました。

息子と先輩は、ラーメン定食だったか焼きそば定食だったか、つまりはここでなくてもどこででも食べられるメニューを選んだようでしたが、私はそのメニューの値段があまりに高かったのと食指が動かなかったのとで選ぶのに時間が掛かりました。。

そのうち「けいちゃん焼き」というメニューを見つけました。

美味しそうだな、、、と思った訳ではないんですよ、実は。。

以前、勤務先に「敬ちゃん」と呼ばれていた女性がいまして、まあその人も私の先輩にあたる人なんですが、「けいちゃん焼き」のメニューを見たときふと、その敬ちゃん先輩を思い出したんですね。

どんな味がするんだろう、、、その興味だけでした(笑)

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けいちゃん焼きはピリ辛で美味かった

それぞれが頼んだメニューが揃って、少し早めの夕食の始まり、、ですが、まだ3時半過ぎですからね、夕食っていう雰囲気はありませんでした。

食事が済んで寛いでいたら「間もなくジャンケン大会締め切りま〜す」と館内放送

なんだなんだと三人で押し寄せギリギリセーフ。要はそのスパ銭で、午前と午後に一回ずつ、じゃんけん大会と銘打ってイベントを開いているらしいです。

ジャンケンが弱い私と息子は、すべてのチャンスを棒に振り敢えなく撃沈(汗)。。

でも先輩は最後まで粘り、美肌用のフェイスクリームをゲットしてました!!