堺市堺区。清恵会病院の北側。
頭上に高速道路の高架を頂く南行き道路沿いに
その店はあります。
屋内コインパーキング場とホカ弁屋に挟まれたその店は、
よくよく注意していないと見逃してしまいそうなくらい
こじんまり
「ここだ、ここだよ。」と、
その存在を主張するかの如き赤紫色の大きな暖簾が
軒下に、どんっとばかりに鎮座しております。
店の名は『くつろぎ茶房 一(はじめ)』
といいまして、いちおうお酒の飲める喫茶店、、
という位置づけだそうな。
営業時間は、第一部と第二部に分かれておりまして、
第一部はお昼時を含む12:00〜16:00、
第二部が確か18:00〜24:00だったか25:00だったか。。
しかしながら、ごく一般的な喫茶店や居酒屋、
店主の心遣いというか信念のもと、
真っ昼間から酒を呑むのもアリなら
夜中にモーニングを食するのもアリという
一筋縄では括れない、生半な一言では語れない、
絶妙微妙な佇まいを見せるお店です。
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開業は昨年2019年の10月と聞きました。
そういえばこの辺りは通勤経路の途中にあり、
しょっちゅう通っている場所。
今年に入って、店先の大きな暖簾が気になり出すまで
殆ど意識なんてしていなかったのです。
でも気になり始めるともう、どうしようもなく気になる
けれども正直申しまして、
非常に入りづらい入り口だったりします。
なんと言うか、一例を挙げるなら
酒屋に併設された「立ち飲み酒場」というものが
あるじゃないですか。呑兵衛の爺様方がいっぱい
常連の幅を利かせていらっしゃる
ちょっと気が引けて入りづらい、、
そんな経験はないでしょうか。
この店も、店主が知ってか知らずか、
本当のところは分かりませんが
そうした雰囲気を醸していました。
それでも、まあ一度、
時間が合えば訪ねてみようと思っていたのです。
時期柄、なかなか時間の合う頃合いが
見つからずにいましたが、
2月12日だったか13日だったか、
晩の9時過ぎに程よく都合が空いたので
「ヨシ!」
とばかりに気合をいれて店を訪ねてみました。
実はその時点では営業時間を18:00~22:00と
勘違いしていたのですが
それでも21:00なら十分に開いている時間、、、
のはずだったのです。
ところが!!
意気込んで向かった僕の気合にたじろいだものか、
その日はなぜか閉店しておりました。。。
(え?なんで??)
気を取り直して二度目のチャレンジは翌週でした。
店の前まではすんなりと。
でもやはり、、、気が引けてしまう。(笑)
けれど、まあ取って食われるでもなし、
気に入らなかったら二度と来なければいいのだからと
自分に言い聞かせて
ガラス張りの引き戸をズリズリと
(本当にそんな感じで)開けて店の中に入ったのです。
店に入った第一印象は、、、
「うぁ、やっぱりヤメとけばよかったかな」
(店長さん、ママさん、ごめんねぇ~)
でも、なんていうのかな。。
しばらく居たら、とてもくつろげる空間だってことに
気づきました。
味のある店長さん、、山ちゃんと呼ばれたり、
マスターと呼ばれたり、いろんな通り名がある
ようですが、とても気さくだし。
ママさんはきれいだし。。(笑)
何よりこの店には、珍しい日本酒があります。
珍しい銘柄、、っていうのではなく、
生しぼりといって、限りなくしぼりたてに近い日本酒が
飲めるのです。
『日本酒大好き』っ子な僕には、もう本当、
涙が出るほど有難いお店です。
食べ物は、いちおう定番の定食風なものも
メニューとしてはあるようですが
「なんでも言ってくれたら作りますよ」っていう
映画『深夜食堂』のようなお店です。
実際、そんな感じですねって言ったらママさんも
満更でもない感じ。
「あんなふうなお店になれたら、、」とか、
結構その気っぽかったです。
あまりお客さんを増やしたくない
という店主。サービスが行き届かなくなるから、
というのがその理由だそうですが、一方で、
もう少しくらいはお客さんが増えてほしいなぁと。。
(^ ^)
最近、ホームページ用の写真撮影をしたらしいので、
そのうち『くつろぎ茶房 一(はじめ)』の
ホームページが立ち上がるかもしれません。